最善の介護サービスを提供できるか否かは、ケアマネージャーの力量次第と言っても良いほど、利用者やその家族にとって頼りになる存在だ。また、介護職でキャリアを順調に築いてきた人の終点と言える職業でもある。だからこそ、現実と理想にギャップを感じて困惑する人もいる。そのため働き始める前にケアマネージャーが感じるギャップを知っておくことが重要だろう。そのためここでいくつか紹介する。だがギャップは人によってどこで感じるか異なるため、ここを読んで満足するだけでなく、もっとよくケアマネージャーの現実についてよく調べてることが大切だ。
ケアマネージャーが担当する利用者の数は20人以上ということは珍しくなく、残業が多かったり仕事を持ち帰らなければいけなかったりする場合が多い。ケアマネージャーの主な業務はケアプランの作成だが、とにかく書類作成業務が多く、手間がかかるのだ。介護保険制度が頻繁に変わることも影響しているのだろう。
また、利用者やその家族の様々な悩みに対して適切なケアを提供したいと思っても、現状では難しいこともある。残念ながらできないこともあるし、事業所の都合で本当に最適なケアを提供してあげられないこともあるのだ。利用者と事業所の間で板ばさみとなって苦しむ人も珍しくない。
ケアマネージャーは最終的な目標となる資格であるにも関わらず、給料が低い点も悩みの1つになりがちだ。手取りで20万円以下という人も少なくなく、夜勤があった一般介護職と比べて給料が減ってしまうケースもある。
ケアマネージャーは居宅ケアマネージャーと施設ケアマネージャーがあり、一般的に後者のほうが給料が高い。というのも、介護スタッフとの兼務であり、夜勤手当が付くためだ。居宅と施設での働き方の違いをチェックして、就職先を選ぶと良いだろう。